帯留が入荷いたしました。
- 2021.07.31 Saturday
- 14:01
昨日の東京は、雷雨でした。局地的には前が見えないくらいの
大雨で、注意報も出ていました。
雨が降れば少しは涼しくなるかと思いましたが、昨日は
湿度が上がっただけで、涼しくならなかったのは残念でした。
連日のオリンピックの熱戦が、さらに体感温度を上げているのでしょうか。
本日は帯留のご紹介です。
可愛い表情の犬張り子の帯留です。
銘も入っていて精巧な作りの一品です。
犬張り子とは初宮参りに使う、子犬の形をした張り子人形です。
初宮参りに犬張り子を用いたのは、名古屋の熱田神宮が発祥と言われています。
犬の子のように病気をせずすくすくと育つようにと願いを込めて
犬張り子を用いました。昔は、乳幼児の死亡率が高かったので
無事に成長してほしいと、親の願いが込められていたのでしょう。
犬張り子帯留:売約済
綺麗な螺鈿を施した銀製の矢羽根の帯留です。
ここまで細かい螺鈿を施すのにはかなりの技術が必要です。
土台が銀製なのも珍しい一品です。
弓で射た矢はまっすぐに進み、戻らないことから縁起物として、
江戸時代、花嫁支度に矢羽根の着物を持たせたそうです。
また、破魔矢というように、魔を祓う意味もあり、さらには
的を射るということから、縁起の良い文様です。
矢羽根帯留:30,800円(税込)
柳にツバメの肥後象嵌の帯留です。
桜の花びらも散っていて、人気のある素敵なモチーフです。
肥後象嵌とは、400年ほど前から熊本市を中心に作られている金工品です。
鉄の板の表面に細い切れ目を象り、その溝に金や銀などの金属を
嵌め込んで装飾を施したものです。鉄砲の銃身や、刀の鍔の
装飾として始まりましたが、今こうして帯留としてその技術が
見られるのは嬉しいことです。
肥後象嵌帯留:売約済
中華文様の白玉(はくぎょく)の帯留です。
白玉は中国の歴代皇帝に好まれました。玉の付いた帯は、
官位を象徴するもので、白玉が一番上位の皇帝を表しました。
故池田重子も愛した白玉です。大きさもあって立派な一品です。
白玉帯留:売約済
by wanokaori